ガラスフュージングについて

ガラスアート・工芸の世界でいう”フュージング”とは、

主に、板状のガラスを組み合わせて電気炉で焼成しすることによって、ガラスをくっつき合わせる技法のことです。焼く温度によって、ガラスの表面が溶けてくっつきあったものをタックフューズの状態といい、もっと温度を高くして組み合わせたガラスが完全にひとつになったものをフルフューズと呼びます。

タックフューズ例

フルフューズ例

ガラスは、膨張係数という、温度によっての延び縮みが、同じもしくはとても近いものでないと、組み合わせた時に割れてしまいやすい。という性格があります。特に、固体の状態の室温から、組み合わせて、電気炉に入れてくっつきあわせようとする、フュージングの場合は、その影響を強く受けるので、膨張係数がそろえてあって、フュージングに適しているということが明示されている色ガラスを使うことが、基本的なアプローチになります。

私の場合は、完成作品になる迄に、何回もの焼成、複雑な組み合わせ、研磨、など、ガラスにとっては、厳しい条件の過程を経るので、すべて、ブルザイガラスのフューザブル。という、フュージング用に特にテストされて、3回の焼成迄は問題ないはず。というお墨付きのステッカーのついているガラスを使っています。

ブルザイガラス 

tested Compatible ステッカー

ブルザイのガラスを使ってフュージングをしている方たちにはおなじみだと思いますが、

大板を購入すると右肩に必ずこのTested Compatibleのステッカーとともに、板番号と日付の印字されたステッカーが貼ってあります。そしてその少し下に必ず白か黒のマジックで何枚目に作られたものかの番号が書かれています

ここに載せた板の場合はこの3つの情報から、この板がブルザイのフュージング用のガラスでダブルロール(003212に続く0030はガラスの両面がほぼ平らになっている板を意味します)で、

2008年の4月9日に作られた1351番目の 板の色番号は3212の板だという事がわかります


これが、実は大切なのです。 ガラスの色も、毛糸などと同様、ロット=バッチによって、微妙に色が違うことがあります。それに、この頃は、ガラスの焼成回数による劣化を避ける為に色が発色する前に、出荷されて来る色板があります(ピンク系とか黄色系、opaline等の半透明白系などなど) ですから、ガラスを使って、色番ステッカーのついていない部分が残る場合は、必ず、板番+日付を書いたステッカーを自分で貼るようにしましょう〜!!!

もしくは油性マジックで書いてもいいでしょうが、そうすると、使う時に必ず消さないといけないので、私はステッカーを愛用しています。

色番+日付ステッカー

次にガラスを組み合わせて、一つの形にします

この時に大切なのは、ガラスを焼成する場合の基本ルールに従ってガラスを用意する。 という事です


ガラスを焼く場合の基本のルール1 

mm厚み:ほぼそのままのサイズに焼き上がる

mm以下:それぞれのガラスの表面張力の方が強く働き、がらすが丸まろうとするため、焼成前より小さくなる

mm以上:焼成前よりガラスが柔らかくなったときに、表面張力より自重が強く働くので、厚みが薄くなり面積が大        きくなる。 それを防ぐには焼成前にガラスの廻りに堤防を築き、ガラスが動けないようにします


ブルザイの場合、基本は3mmの厚みなので、6mmにするには2層にする事になります

それより薄くしたい場合は縁がちょっとめくり上がるようになるとか、変形する事を理解した上でデザインをします

2層にしてフルフューズにすれば、何枚火で構成されていても、大概ちゃんと全部がくっ付いて、もととあまり変わらないサイズに焼き上がります。

       

では、作り方について、簡単に説明しましょう



まず、ガラスを切ります

1)ガラスを切る。と云いますが、実際には、ガラスの表面に、超硬のビットで傷を付けるんです。

それをヒビに変えて、それでガラスが割れる。。

ということが、実際には起きるので、一本の綺麗な傷をけてやることが大切です。

  1. 2)ガラスは、可能なら、半分半分に切っていきましょう これは必ずしも、可能ではないかもしれませんが、上にも書いたように、傷ー>ヒビー>割れる という過程を経るので、割ろうとするガラスが、左右で同じだけの量あると綺麗に二つになってくれやすいのです。

特に、細長い短冊をとるとき:1cm以下のものをとりたい時は、最初その4倍の幅を切り取って、それを半分にし、

そして再度半分に分けてやれば、3mm厚みのガラスであれば3mm幅迄はほぼ確実に、短冊にすることが出来ます。

  1. 3)曲線の場合は、ガラスが、自然に割れる場合はどういう風に割れるのだろうか?ということを考えながら、スコアー(傷)を入れていって、いらないところを取り除いて、欲しい部分を手に入れる。という方法が基本です。道具の手助けを借りない限りはS字カーブにガラスを切り分け、両方とも、割らずに無事。というのは、サイズにも依りますが、ほぼ、不可能と言えます

板番号

<ーこういう風に板の情報をガラスに付けて整理しています

これがあれば、板によって微妙に色が違う、例えば赤(0124)とか茶色(0302)等で

違う時に買ったガラスを混ぜて使ってひどい目に遭う事をさける事が出来ます。

問屋さんからの購入時に色番以外の情報が付いて来てないけど、という場合は自分で

購入した日付等で整理するといいと思います

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